8月6日から2泊3日で長野県にある野尻湖へ、サマーキャンプに行ってきました。今回の参加者は高校1年生の男子2名でした。朝9時、東京駅新幹線改札前に集合し約1時間半で長野駅、そこからレンタカーでさらに30分ほどで、野尻湖国際村へ到着します。東京のその日の気温は34度、長野駅に到着した時点ですでに涼しく感じ、野尻湖では27度でした。とても同じ日本の夏とは思えないほどです。
学生たちは「僕たちはここで何をしますか?」と質問してきます。何をしても、どのように時間を過ごしても自由だと伝えると、彼らは少し驚いた表情をします。湖で泳いだり、カヌー、散歩、ゴルフ、天体観測、魚釣り、魚の餌となるミミズを捕まえたり、自由に色々なことをします。そして、皆で料理をし、食前の祈りを唱え、何気ない日々の食事を楽しみます。
宿泊場所を提供してくださる神﨑司祭はおっしゃいます。「ここは神さまから与えられた場所だと思っている。だからたくさんのひとに来てもらいたいんだ」と。野尻湖国際村は一般の人が入ることのできない、会員とその関係者だけが利用することができる場所ですが、それについて特に学生たちに説明はしません。彼らはこの夏の一瞬の数日間で、何を感じ、考えるのでしょうか。
カパティランの活動は、明らかな成果がすぐに目に見えて得られるものではありません。私たちの日々の行いが、将来どのように実を結ぶのかもわかりません。ただ、とても小さいかもしれませんが、世界を少しだけ良い方に変えることができると信じています。
「天の国は、からし種に似ている。人がこれを取って畑に蒔くと、どんな種よりも小さいのに、成長するとどの野菜よりも大きくなり、空の鳥が来て枝に巣を作るほどになる。」マタイ13:31
学生たちのこころに蒔かれた種が、大きく花開き、彼ら自身そして彼らの周りにいる人々を豊かにしてくれることを祈ります。
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